Book: OpenDS

先日(2008/07/28)、SunからOpenDS Standard Edition 1.0がリリースされた。
[UPDATE(2009/2/11] OpenDS 1.2.0 Stable がリリースされています。


既に、多くのLDAP, Directory Serverの実装がある。

元々は、Netscape Directory Serverから派生した Sun Java Sytstem Directory Server, Fedora Directory Server, RedHat Directory Serverや、その他 OpenLDAP, Microsoft Active Directory 等など・・・

OpenDSはそれらに比べると、後発であり、ゆっくりと開発がすすんでいたが、ようやくの正式リリースとなったようだ。Pure JavaのLDAPサーバー、しかも極めてサイズが小さく軽量のサーバーとなっており、LDAPのL -Lightweight-を体現したような、おもしろいサーバーだと思う。軽量だけれどもレプリケーションなどもしっかりサポートされていて、機能も豊富なようだ。

LDAPサーバーを用いると、HTTP等と同じような標準的なプロトコルを用いて、階層的なデータの検索、追加、更新、削除等が行える。

扱うデータは何でも良くて、ファイルシステムのように階層的な構造で管理される。

上記の図は、一般的なクライアントがLDAPサーバーにアクセスしている簡単な図だが、この様な場合は、データとして、個人のアドレス帳のように使える連絡先を扱うことが多いようである。実際、多くのメールツール(Thunderbird等)のアドレス帳はLDAPクライアントとして使える。

しかし、通常、アドレス帳のリポジトリとしてLDAPサーバーを使う人は多くない。これは、個人情報は簡単に共有されるものでは無いだろうし、別に、サーバーを立てるまでもなくファイルとして保管しておくだけで十分だからだろう。

コンピューターをたくさん持っている組織では、管理や効率の観点から情報の一元管理のためにLDAPサーバーの利用価値が高まってくる。

この様なトポロジーは、新しいものではないが理想的であり規範だと考える。アカウントだけではなく、その他、サーバーの構成情報などもLDAPサーバーで保持できるので、何をLDAPサーバーにいれ、何を各サーバーローカルで持つのか・・・という議論は可能だ。

OpenDSのサイズが極めて小さい・・・と言うのは、いろいろな新しい可能性を生むかもしれない。
例えば、アプリケーションの組み込みのリポジトリとして手軽に使えるかもしれない。

ここでは、何回かに渡って、実際にOpenDSを使ってLDAP操作を行っていきたいと思う。