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ATOK Xの設定

このページではジャストシステムで開発された日本語変換ソフト「ATOK X for Linux」をRedHat9で使用するための設定と、RedHat9上のOpenOfficeで使うための設定についてまとめてあります。

ATOK Xのインストールと設定手順:

1. 3つのRPMパッケージ(iiimf-1-2.i386.rpm,iiimf_conv-1-2.i386.rpm, atokx-1.0-1.i386.rpm)を「ATOK X for Linux」のCD-ROMからインストールします。

まず、im-sdkパッケージを削除します。
これは
ATOK Xのiiimf-1-2がim-sdkとコンフリクト(ファイルが重複する)するからです。
ATOK Xだけを使い、IIIMP(Internet Intranet Input Method Protocol)を採用した他の入力メソッドを使うことがない限り、im-sdkを削除しても問題ないはずです。

# rpm -e im-sdk

CD-ROMを挿入し、自動的にマウントされたら/mnt/cdromの下のスクリプトinstall_atokx を実行して、ATOK Xの3つのパッケージをインストールします。

# cd /mnt/cdrom
# ./install_atokx


(参考)ATOK Xのインストールログ

これでATOK Xサーバ(辞書を引いてかなを漢字に変換するサーバ)とATOK Xクライアント(キー入力をひらがなにして
ATOK Xサーバに送るクライアントプログラム)がインストールされます。

ATOK Xサーバについては、システムの立ち上げ時に起動するように設定されます。

ATOK Xクライアントの設定は、次のステップ2でファイルの編集をすることにより行ないます。

2. /etc/X11/xinit/xinitrc.d/xinputを編集し、日本語入力メソッド(FEP)をRedHat9標準設定のkinput2からATOK Xクライアントに変更します。

注)xinputの内容を変更する前にもとのファイルを.xinput.origというように.で始まる名前でバックアップしておくと良いでしょう。xinputは/etc/X11/xinit/xinitrcから "/etc/X11/xinit/xinitrc.d/*" として起動されるので、.で始まるファイルでないと実行されてしまいます。

xinputファイルはシステムに適した入力メソッドを、適切に環境変数を設定し、適切な引数を付けて起動するためのスクリプトです。
他の入力メソッドの選択肢は必要なくて、ATOK Xクライアントを使うだけのシステムであれば次の記述で十分なはずです。

ATOK Xクライアントを使うためのxinputファイルの内容

#!/bin/sh
export LANG="ja_JP.eucJP"

. /usr/lib/im/locale/ja/atokserver/atokx_client

(参考)kinput2を使うためのxinputファイルの内容(かな漢字変換サーバはcannaを使う場合)
#!/bin/sh
export XMODIFIERS="@im=kinput2"
kinput2 -canna &


3. ログインをし直すなどして X Window System を再起動すると、ステップ2で編集したxinputが実行され、ATOK X クライアントが使えるようになります。

・日本語入力のオンオフをShift+スペースキーに変更する

ATOK X の日本語入力のオンオフの切り替えは、デフォルトでは[半角/全角 漢字]キーか、Ctrl+スペースキーとなっています。Ctrl+スペースキーをShift+スペースキーに変更するには、ディレクトリ/usr/lib/im/locale/ja/atokserver/の下にshift_spaceという名前のファイルを作ります。[半角/全角 漢字]キーはそのまま使えます。

# touch /usr/lib/im/locale/ja/atokserver/shift_space

この後、ログインをし直すなどして X Window System を再起動すると設定変更が有効になります。

もとの
Ctrl+スペースキーに戻すには/usr/lib/im/locale/ja/atokserver/shift_spaceファイルを削除します。

注)この説明はCD-ROMの中のreadme.txtに書かれています。

OpenOfficeでATOK Xを使う為の設定:

OpenOfficeでATOK Xを使う場合は上記で説明した設定の他にOpenOfficeが参照するUSE_XOPENIMという環境変数を定義する必要があります。この設定をしないと日本語入力時にOpenOfficeが文字化けしたり、ハングしたりします。

USE_XOPENIMの定義例:

export USE_XOPENIM=yes

この設定をしてからOpenOfficeを起動すれば、うまく動作するようになります。
この1行を$HOME/.bash_profileに加えておけば、ログイン時に自動的に設定されるので便利です。

注) 値は何でも良い。何か値を定義すれば良い。


環境変数USE_XOPENIMについて:

現在、入力メソッド(日本語を入力するためのプログラム)が使うプロトコルには従来使われて来たXIM(X Input Method)と新しく設計されたIIIM(Internet Intranet Input Method)があります。
XIMはX Window System上で単一言語(日本語)を入力するためのプログラムですが、新しいIIIMは
X Window Systemに依存せず、多言語入力をサポートする入力メソッドとアプリケーションプログラムが通信するためのプロトコル、とのことです。
OpenOfficeではUSE_XOPENIMに値(値自身は何でも良い)が定義されているかどうかチェックし、定義されていれば、従来のXIMに対応した処理をおこない、定義されていなければIIIMに対応した処理をおこなうようです。デフォルトではUSE_XOPENIMは定義されていないので、kinput2のようなXIMを使用する入力メソッドもOpenOfficeではまずはIIIMに対応した処理が試みられるのですが、IIIMはXIMの上位互換であり、多言語の部分が無視され、最終的にXIMに対応した処理が行なわれるようなので、問題ないと思われます。
しかしATOK XはIIIMに対応しているため、かえってOpenOfficeが
IIIM対応の処理を行なおうとして何故かうまくいかず、文字化けやハングが起きるものと思われます。
そこで、USE_XOPENIMを定義して、OpenOfficeが従来のXIMでATOK Xとの通信をするようにしてやればうまくいく、ということだと思います。

参考リンク:


OpenOfficeの設定と使い方:

OpenOffice導入奮闘記 」を見て下さい。
我が社のWさんが検証し、資料作成し、昨年12月のCTCユーザ会で発表したものです。
OpenOfficeの導入を検討している人、これからOpenOfficeを使おうという人には参考になるはずです。

最後に:
ATOK XがRedHat9で快適に使えることは我が社のI君に教えてもらった。
このページは、主としてJavaのプログラミングコースを担当しているI君が、自分のホームページに掲載している「ATOK X for Linux」のインストールと設定方法を参考に、私なりに調べた内容をまとめたものです。


(記 2004年3月28日)

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